新宿区西早稲田の多目的空間「トーキョーコンサーツ・ラボ」English

 
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朗読LIVE 2017

第5回松岡貴史&みち子作品展 音楽絵巻「竹取物語」

竹取物語

むかしむかし、竹取のおじいさんがおりました。山で竹を取ってきてはいろいろなものを作って暮らしていました。ある日、根もとが光る不思議な竹を見つけ、切ってみると、中から小さなかわいい女の子が出てきました。連れて帰って育てると、この子は、あっという間に成長し、この世のものとも思われないくらい美しい姿かたちになり、かぐや姫と名づけられました。貴公子たちが、ぜひ結婚したいと迫りますが、姫は結婚の条件として難題を出します。しかし、だれも姫の求めに応えられません。ついには帝(みかど)がかぐや姫のとりこになります。文のやりとりをして心を慰め合うものの、結ばれることなく、8月15日の満月の夜、月から迎えが来て、かぐや姫はこの世に別れを告げ、月に帰っていきます。

竹取物語は、物語文学の原点と言われ、源氏物語でも「物語の祖(おや)」と紹介されています。まことしやかに語られるフィクションの連続で、飽きさせません。天の羽衣伝説、仏教思想や中国の思想の影響もあるようです。異界の者と人間たちが織りなす物語で、現代風に言えば、月世界から来たかぐや姫(宇宙人?)と人間世界とのSF小説? 魔性の女に惚れた男たちの欲深さ、身勝手さ、あさましさ、愚かさやせつなさ、哀れさ。男たちをその気にさせといて無駄な骨折りをさせる、姫の悪女ぶり。しかし人間界への愛着が募り、月世界に戻る日が近づくのを嘆き悲しみ、さめざめと泣くしおらしさ。そんな登場人物たちのどうしようもない人間臭さが憎めません。壮大なロマンが、美しく、ユーモアをもって語られています。

山田和樹のおしゃべりコンサート vol.2

山田和樹のおしゃべりコンサート

山田和樹のおしゃべりコンサート vol.1

山田和樹のおしゃべりコンサート

AITA IN THE DARK

洋の東西を問わず、昔の人間は、暗闇の中に神や悪魔が存在するとして、様々な儀式を行った形跡が多くある。

闇は人間の感性を研ぎ澄まし、時に狂わせてきた。その言語化しがたい感覚と体験は、誰しもが、幼少期に持っているものではないだろうか。

現代、人工の光に溢れた都市、東京においては、人はその感覚を失い始めている。言語化しがたい感覚を産み出す状況や環境は忌避され、技術により排除される。「畏れ」であったものが、「恐れ」に推移したのである。

しかし、芸術家にとって、これほど身近で創作意欲をかき立てるものが他にあるだろうか。昭和初頭に谷崎潤一郎が作品に昇華した「陰翳礼讃」、この美しき感度を日本人が失うことを危惧する。

人の感度を研ぎ澄ます暗闇を人工的に産み出すべくトーキョーコンサーツ・ラボを「疑似洞窟」とし、最先端の音楽を体験出来る空間とする。

闇に捧げる音とともに、作品の深淵を味わって頂きたい。

今回は、始原的な楽器と言われるパーカッションの奏者、會田瑞樹にその案内人となっていただく。

音楽室の放課後~シューベルトの音符たち

軽妙洒脱なトークで人気の作曲家、池辺晋一郎が音楽の本質をやさしく解説するコンサートシリーズ。豪華な演奏家を迎えておおくりする第3回のテーマ作曲家は「シューベルト」です。学校では教わらない音楽の楽しさを再発見!

大山大輔の百人組手 ― vs 木村龍之介

オペラはもとより、ミュージカル、演劇への出演にとどまらず、脚本の創作まで手掛けるマルチアーティスト大山大輔が100人の相手に挑む、百人組手シリーズ。第1回目の試合は、カクシンハンの演出家、木村龍之介さんをお迎えします。
シェイクスピアの戯曲を換骨奪胎、新たな芸術として産み出す木村龍之介さんの秘密に大山大輔が迫ります。

日本アルバン・ベルク協会
日本再発見:戦前・戦中・戦後の日本人作曲家の知られざる名曲

綱川立彦 緑々寿コンサート

バリトンの綱川立彦そしてピアノの綱川惠。
奏楽堂日本歌曲コンクール抜きには語れないこのご夫妻…
歌唱部門では第1回第1位、第3回第2位に入賞。
翌々年から始まった作曲部門では、毎年のように審査作品の演奏に携わり、
今日まで実に20曲を超える新作歌曲を
奏楽堂の舞台から世に送り出して来ました。

緑々寿、この9月に65歳の誕生日を迎える綱川立彦氏。
邦人作曲家による連作歌曲で記念コンサートに臨みます。
爽秋のひととき、日本歌曲の世界をお楽しみ下さい!

原璃菜子 ソプラノリサイタル2017

奏楽堂日本歌曲コンクール第2位入賞そして新国立劇場オペラ研修生を経てイタリアに渡りさらなる研鑽を積んでいるソプラノの原璃菜子さん。
昨年12月にはトスティの生地オルトーナ市で開催された第6回トスティ歌曲国際コンクールで特別賞を受賞、その後トリエステ歌劇場でデビューするなど着実にそのキャリアを積み重ねています。
トスティの歌曲、日本歌曲さらにはオペラアリアとこれまでのキャリア全てをプログラムとして構成、ソロリサイタルに臨みます。
深まり行く秋のひととき、ご期待下さい!


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