新宿区西早稲田の多目的空間「トーキョーコンサーツ・ラボ」English

 
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Gamelan Mandala パラグナ・グループによる ガムラン曼荼羅 “響きの回廊へ”

2020年03月28日(土)17:00開演(16:30開場)

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《出演》

パラグナ・グループ
西山まりえ (中世ゴシック・ハープ)、石川高(笙)
佐草夏美、リアント(舞踊)

いつ:
2020年3月28日 @ 17:00 – 19:00
2020-03-28T17:00:00+09:00
2020-03-28T19:00:00+09:00

プログラム

藤枝守 作曲
・植物文様第27集 「台湾茶の植物文様」 (2018) ガムラン・バージョン初演
・ガムランをともなう《笙とハープによるダブル・コンチェルト》(2019) 初演
・組曲「ガムラン曼荼羅」~「植物文様ガムラン曲集」から (2019) 初演

料金

前売予約:3,000円/当日:3,500円

チケット予約・お問い合わせ

ムジカキアラ

03-6431-8186 (平日10:00-18:00)

info@musicachiara.com

出演者プロフィール

ガムラン曼荼羅~響きの回廊へ

藤枝守

「パラグナ・グループ」との協同として2018年に開催された「ガムランが織る」という公演は、博多織の機音にガムランの律動を同期させる試みでした。その公演に引き続き、本公演では、有機的な組織体としてのガムランに「曼荼羅」という図像や「陰陽」といった二元性を与えることによって、あらたなガムラン体験がどのように導かれるのか、《ガムラン曼荼羅》という新作を通じて試みようと思います。

《ガムラン曼荼羅》に先立ち、二つのガムランのための新作が演奏されます。そのひとつ《植物文様第27集~台湾茶の植物文様 I》は、台湾大学アーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトとして作曲されました。台湾大学の実験農場で栽培されている茶樹から採取された電位変化のデータに基づく《第27集》は、すでに、中国の古箏によって2018年に初演されましたが、このあらたなバージョンでは、ペンタトニックに調弦された古箏によるメロディや響きがガムランに変換されます。

前回の公演では、ゴシックハープとガムランによる《ハープ・コンチェルト》が初演されましたが、その続編となる《ダブル・コンチェルト》は、ゴシック・ハープに笙を加えたソロにガムランをともなう三楽章の形式。ピタゴラス音律による二つのソロ楽器とガムランとのあいだの微妙でダイナミックな「ずれ」や「ゆらぎ」が醸し出すハイブリッドな様相は、「世界は音楽の丸い連続体である」というルー・ハリソンの教えを反映したものです。

続いて演奏される「響きの回廊へ」という副題をもつ《ガムラン曼荼羅》は、8曲セットの組曲。個々の楽器は「曼荼羅」の図像のように舞台中央に円環状に配置され、この円環から生まれる響きのなかで「陰陽」に分化されたさまざまな五音旋法にもとづく個々の楽曲が「響きの回廊」をかたちづくります。そして、その「響きの回廊」を「陰陽」の象徴でもある二人の舞踊が交互に巡っていきます。

なお、このチラシのメインイメージとなった曼荼羅の図像は、パラグナ・グループの練習スタジオにおいて、ガムランの楽器を覆ってきたインド更紗の文様です。その木綿の曼荼羅は、長年にわたってガムランの波動が染み込んでいるかのようでした。

 

◆西山まりえ

チェンバロとヒストリカル・ハープ、2種の古楽器を自在に操る希有なプレーヤーとして世界的に知られ、数多くのコンサート、音楽祭や録音に参加。ルネ・ヤーコプス、ボブ・ヤング、「チーフタンズ」のパディ・モローニ、カルロス・ヌニェス、ミカラ・ペトリ、コリーナ・マルティ、山下洋輔、波多野睦美、藤原道山、森山開次、アンサンブル「アントネッロ」など、幅広いジャンルに渡る音楽家との共演は常に多くの反響を呼んでいる。国内外のレーベルで多数録音があり、その多くが「レコード芸術」誌特選盤や朝日新聞推薦盤、また「リトゥモ」誌(スペイン)の最優秀推薦盤に選ばれるなど高く評価されている。東京音楽大学ピアノ科卒業、同大学研究科修了後、ミラノ市立音楽院、バーゼル・スコラ・カントールムに留学。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位(第23回同コンクール審査員)および栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。古楽ワークショップ「信州アーリーミュージック村」芸術監督。武蔵野音楽大学非常勤講師。

 

◆石川高 1990年より笙の演奏活動をはじめ、国内、世界中の音楽祭に出演。近頃は催馬楽などの歌唱でも高い評価を受けている。雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏、即興も情熱的に行っている。宮田まゆみ、豊英秋、芝祐靖各氏に師事。雅楽団体「伶楽舎」に所属。和光大学や学習院大学、沖縄県立芸術大学、九州大学などの講義を担当。朝日カルチャーセンターでも「古代歌謡」を担当。2016年には、ニューヨークのJapan Societyにて「Sounds to Summon the Japanese Gods」に出演し、藤枝守作品や神楽歌を演奏。2018年には、九州大学ソーシャルアートラボ「海と神話をつなぐ 志賀島プロジェクト2018」に参加し、福岡県志賀海神社本殿・奉納演奏「長月にうたう阿知女作法」、志賀島ワークショップ「阿知女作法をうたう〜沖津宮・海割れ参拝」、および九州大学多次元デザイン実験棟ホール「冬至にうたう阿知女作法」にて演奏。

 

◆藤枝守

カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D. in Music) を取得。著書として、音律の多様性や可能性を明らかにした『響きの考古学』など。最近のCDとしては、西山まりえの演奏による《ゴシック・ハープの植物文様》やサラ・ケイヒルのピアノによる《Patterns of Plants》など。焼酎の発酵音響による現代神楽「甕の音なひ」や博多織の機音による現代舞楽「織・曼荼羅」などの舞台作品も手がける。最近では、台湾大学アーティスト・レジデンス・プロジェクトにより《台湾茶の植物文様》を発表。

 

◆パラグナ・グループ

1985年結成。インドネシア・スンダ(西ジャワ)音楽のグループとして、東京を拠点にガムラン・ドゥグン、トゥンバン・スンダの演奏活動を行っている。スンダの音楽家との共演も多く、インドネシアのガムラン・フェスティバルにも多数参加。古典曲の他、ルー・ハリソン、藤枝守作曲の現代作品も精力的に演奏し、幅広い活動を行っている。 グループ名は、スンダの作曲家ナノ氏により命名されたもので、音楽によく通じている者の意。1993年、ルー・ハリソン作曲「ソリストをともなうガムランのための三つの小品」日本初演。2013年、藤枝守作曲「植物文様第19集より〜オリーブの枝が話す〜ガムラン・バージョン」「歌づけ般若心経〜ガムラン・バージョン(伊藤比呂美新訳)」世界初演。2014年、スムダン国際ガムラン・フェスティバル出演。同フェスティバルにて優秀賞受賞。2018年、藤枝守作品コンサート「ガムランを織る」開催(杉並公会堂)。http://www.paraguna.com

 

◆佐草夏美

東京芸術大学音楽学部・邦楽科筝曲専攻卒業。大学在学中にインドネシア・ジャワ島のガムランと舞踊に出会い、以来ジャワ島での短期滞在を重ね、中部ジャワ地方ソロ市の王宮舞踊を学ぶ。日本人の身体でジャワの型を踊ることを生涯のテーマとし、また、様々なジャンルの音楽家との共演を追及している。

 

◆リアント

中部ジャワ・バニュマス出身。インドネシア国立芸術大学(ISI)スラカルタ校舞踊科卒業。バニュマス地方の伝統舞踊レンゲル、ジャワ古典舞踊からコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを持つ。2006年「デワンダル・ダンスカンパニーを設立。2009年オバマ大統領 就任式レセプションにて舞踊を披露。リアントの半生にインスピレーションを得たインドネシアの映画監督ガリン・ヌグロホの「Kucumbu Tubuh Indahku – Memories of My Body」が2018年ベネチア映画祭出展。また、自身のソロ作品「Medium」も世界各地で発表している。

備考

【企画】藤枝守
【協力】パラグナ・グループ/NPO日本ガムラン音楽振興会
【チラシ掲載写真】高島史於
【助成】日本芸術文化振興基金


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